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円はもはや安全通貨じゃない?

今日の日経平均は米の景気懸念再燃と、
それに伴う世界的な株安の流れなどを受けて、-111.07円となりました。

最近の日経平均は、NYの下げ幅(ドル)と不思議なほどに
数字(単位を除く)が連動していただけに、250円ぐらいは下がると
予想していましたが、それほどではありませんでした。

下げ渋った原因の一つは、続落3日目で、節目の7500円の壁もあり、
いいかげんもう下げようがないということもあると思いますが、
トヨタなど輸出関連株には上昇するものもあったことを考えると、
もう一つの理由としては、やはりドル円の為替相場がここ数日
92円前後で、底堅いことが考えられると思います。
(トヨタ上昇はGMとクライスラー懸念の一服感もあるでしょうが。。)

このドル円の落ち着きぶりは、一見不気味なほどに解せないことであり、
専門家の中にも首をかしげている方がいらっしゃるようです。
私も昨夜のNYの下げっぷりをみて、「あーあこれでまた円高かあ、
恐らく88円台ぐらいかな、そしたらまた明日の日本は輸出株売りに
なっちゃうのかなあ」と思っていました。

なぜなら、これまで円相場は、日本を含めたどこかの国や地域で、
株安や指標悪化、大型倒産などの「リスク懸念」が生じるたびに、
非常に神経質なほどの上昇(円買い)になっており、
そして、そうしたことが発生するたびに、
「比較的安全な通貨とされる円が買われ・・・。」
という、超おきまりのフレーズが使われていたからです。

でも、今のこの「予想外」を冷静になってあらためて見つめると、
円って今後も本当にそんなに安全なのか?
と思ったりします。(^^;)

確かに、日本はゼロ金利政策を維持していますし、
大企業の内部留保は相当なものがあるなど、
潜在的な経済基盤はまだまだしっかりしていると思います。
そんな中で、円が一定の信頼を勝ち得てきたのは当然ともいえます。

しかしながら、サブプライムショック以来、各国の中央銀行は金融緩和のカードを
切りまくっているため、政策金利は一斉に下がっており、アメリカのように、
ゼロ金利政策に突入し、日本と金利面でほとんど肩を
ならべてしまった国(通貨)もでてきています。

また、日本の企業業績も、一部のデフレ型(安売り)産業や食品などを除き、
軒並み減収減益、または赤字転落となっており、これではいかに
内部留保が潤沢な企業でも、いつまで持つか分かりません。

政策的なところでも、財政赤字は先進国の中で最も深刻なものとなっており、
各種統計や指標も、GDPに至っては、これまた
先進国の中で群を抜いて悪化しています。

そうした環境がある中、先週末のG7での中川さんの件と、その後の顛末は、
「円」への信頼性に疑問を投げかける上で、極めて象徴的な結果となり、
円の神話的な信頼感が、薄らいだのかもしれません。

もっとも、このドル円相場の落ち着きは、果たして本物なのか、
また、他に理由があることなのか、そして、いつまで続くのか
だれにも100%確かなことは正直いって分からないと思います。

やっぱり円じゃん!」、ということで、いきなり
ドル円が85円台に落ち込んでもおかしくありませんし、
「そもそも100円を切っているだけで十分じゃないか」ということかもしれません。

でも、強調したいのは、今までのような、

どこかでリスク懸念発生→円買い→輸出株売られて日本株安→新たなリスク懸念

という、不健全で悪循環的なパターンこそ、日本経済にとっては大きな害だということです。

そして、今回の動きは、それを是正する上で注目すべき転換点なのかもしれません。

(・・・とすると、皮肉なことですが、中川さんのG7会見も、
長期的に見れば日本経済にプラスに働いたり・・・。^^;)

コメント

No title

中川大臣計算だったら凄いですね!!!(゜Д゜)

酔っぱらって会見なんてある訳が無いですから、疑いを持っていました。
政治って奥が深い!!!
東大卒の人達が何十人もかかって考えてるんでしょうね。

Re: No title

> 中川大臣計算だったら凄いですね!!!(゜Д゜)
>
> 酔っぱらって会見なんてある訳が無いですから、疑いを持っていました。
> 政治って奥が深い!!!
> 東大卒の人達が何十人もかかって考えてるんでしょうね。

もしそうだったらほんとうに凄いですね。(^^;)
でもドル円、本当におかしな(上記記事でいうところの予想外な)
動きをしています。
昨夜の米住宅着工件数がとても悪かったのに、
現時点で93円台後半です!
これは本当に円の信頼性が薄らいだのかもしれませんね。

ともかく日本の輸出関連株の今後に注目したいところです。

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